グリーフケアを贈ろう。-大切な家族のためにできる3つのこと-
近年、注目されている「グリーフケア」という言葉。聞いたことがある方も多いかと思いますが、大切な家族のためにできるグリーフケアにはどのようなことがあるのでしょうか。
目次
家族を亡くすということ
人生には、涙が溢れるくらい嬉しいできこともあれば、涙が出ないほど悲しいできごとも起こります。そして、ほとんどの人が直面する悲しいできごとの一つに「家族との死別」があります。それは、誰もが経験するライフイベントであり、そして、乗り越えることがもっとも困難な人生の課題の一つでもあります。食卓を囲む何気ない日々や家族旅行、結婚、親の介護など、家族だからこそ生まれた思い出の数々。楽しいことも、辛いことも、嬉しいことも、悲しいこともあったからこそ、ただの血の繋がりから「かけがえのない存在」となり、それは辛いことに、喪失の深い悲しみへと繋がっていくこともあります。
グリーフケアが必要な現代人
近年、注目されている「グリーフケア」という言葉。聞いたことがある方も多いかと思いますが、グリーフケアとは、死別による深い悲嘆(グリーフ)に暮れている人のそばに寄り添い、悲しみから立ち直らせるケアを指します。現代では医療が進歩したことで、家族を在宅で看取ることが少なくなりました。我々にとって「死」は身近なものではなくなり、強い悲嘆への耐性がないまま、グリーフと直面するケースが増えてきました。グリーフケアへの注目は、そんな現代人の耐えきれない心が作り出したムーブメントといえます。
「家族」だからできるグリーフケア
グリーフケアには資格もあり、専門家が行うケアや民間の自助グループなども増えてきました。しかし、どんなに専門的な知識を持っていたとしても、同じ時間を共有し、同じ存在の喪失感を持った「家族」だからこそできるグリーフケアがあるのではないしょうか?今回は、家族間でできる、3つのグリーフケアのアイデアをご紹介いたします。
1.家族の前で涙をながす
人それぞれに悲しみの表現度は違い、深く悲しんでいても涙を流さない人や、「悲しみを表現してはいけない」と感じ、我慢をする人もいます。とくに我慢をしてしまう傾向は男性に強いのですが、悲嘆を癒やすには、悲しみを解放し、表現することが大事だと言われています。自らがしっかりと悲しみを表現することで、家族のなかに「悲しみを表現してもいい」という空気が少しずつ作られていくのではないでしょうか。
2.陰膳(かげぜん)を食卓でいただく
陰膳とは、法事後の食事や故人のために遺影の前にお供えするお膳を指します。また、法事後ではなくとも、月命日などに故人の好物を用意し、お供えする食事のことも指します。食欲がないときは難しいかもしれませんが、家族みんなで囲んでいた食卓に、故人が好きだった料理が乗ることで、明るい思い出話とともに、故人との懐かしい日常の思い出に、想いを馳せることができるかもしれません。
3.遺骨ペンダントを贈る
遺骨を入れてアクセサリーとして身につけられる「遺骨ペンダント」。見た目は一般的なペンダントの形状なので、遺骨を身につけていると気づかれずに、つねに故人と一緒にいるような気持ちでいられるアクセサリーです。家族間だからこそ贈ることができるプレゼント。豊富なデザインがあるので、ご家族と一緒に楽しい気持ちで選ぶことができると思います。
家族との死別は、家族だから支えていける
家族を亡くすということは、言い表せないほど辛い経験です。悲しみがいつも心にあふれ、故人との幸せだった思い出を思いだしては、うしなった存在の大きさを感じる日々。こんな日がずっと続くんじゃないかと思うほどに、人生そのものに絶望してしまうこともあります。けれど、本当の人生は、悲しみの底にいるときほど、ひどいものではないはずです。それが半年、一年、数年、どれくらい掛かるかはわかりませんが、身体の傷が時間をかけて治っていくように、かならず心が回復して、いつもの日常を楽しめるときがやってきます。
涙がでないほどの深い悲しみも、涙が枯れるくらいの強い喪失感も、それほどまでに大切に思える存在がいたからこそ。そんな大切な家族を亡くしたとき、自分の悲しみもさることながら、自分以外の家族が悲しんでいる姿に、心が痛むことがあります。しかし、自分の悲しみだけでなく、大切な家族の悲しみに目を向けられたとき、それは小さくとも、大きな一歩なのではないでしょうか。一歩でなくとも半歩、半歩ではなくても、もっと小さな歩幅でも、少しずつ回復しようとしている自分の心をどうぞ見守ってあげてください。
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