手元供養とは-手元供養のやり方を知りたい
自宅で供養するものと言えば長く仏壇が一般的でしたが、近年、分骨の中でも両親、配偶者、兄弟、子どもなど、大切な人のお骨を手元に残して供養する「手元供養(自宅供養)」は、浸透しつつあります。
手元供養をし、お骨を手元に残すことで心の安らぎを得られるという方は、実はとても多いのです。本ページでは、手元供養とは、やり方や種類を解説します。
目次
- 手元供養とは、方法・やり方-
- 手元供養や分骨が人気の理由
- 手元供養の方法 どんな種類がある?おしゃれな品は?
- 手元供養は良くない?メリット、デメリット
- 残った遺骨はどうするの?
- 手元供養品購入を決める前に。必須チェック項目
- 手元供養で悲しみを和らげる
- 実際に購入した人の声
手元供養とは
手元供養とは、%%故人のご遺骨の一部を自宅や身近な場所に保管し、供養する方法%%です。従来のお墓へ納骨するかたちに加え、大切な方を身近に感じながら、日常の中で供養し、共に暮らしたいというニーズの高まりから近年注目されています。
手元供養の起源と歴史
手元供養という言葉自体は比較的新しいですが、遺骨の一部を持ち帰るという行為自体は古代から行われていました。弥生時代には、土器の中に遺骨を入れて埋葬する「壺棺葬」という方法が一般的でした。また、江戸時代には、旅先で亡くなった人の遺骨を持ち帰って供養する「旅支度」という風習もありました。
手元供養がいま、人気の理由
日本の慣習では、ながく遺骨は四十九日前に納骨することが一般的であり、家族や親戚が寺院や霊園で供養を行うのが主流でした。現代の手元供養が注目されるようになったのは、2000年代に入ってからです。
少子高齢化や核家族化が急速に進む影響で、お墓の継承や維持が難しくなったこと、また、マンション暮らしなどで仏壇を置くスペースがないといった住環境の変化が背景にあります。
そこで、散骨・樹木葬・納骨堂などの新しい供養方法を選択するケースが増え、
遺骨を手元にも残しておきたいというニーズから、分骨して自宅やアクセサリーなどで供養を行う「手元供養」という新しい供養方法が急速に広まりました。
このような社会的変化と供養スタイルの多様化が、伝統的な供養スタイルを否定するのではなく、新しい供養文化の潮流を作り出しています。
核家族化、住居環境の変化、新しい供養スタイルの流行が相まり、手元供養が台頭する背景が形成されています。
お骨は故人が生きていたという最も強い証です。%%大切な人をいつでもそばに感じていたいと考え、手元供養を選択する人%%が増加しています。
手元供養の方法 どんな種類がある?おしゃれな品は?
手元供養には、
(1)ペンダントやアクセサリーなど持ち運べる容器にご遺骨を入れるタイプ(手元供養)
(2)ミニ骨壷など自宅に置く目的の容器にご遺骨を納めるタイプ(ご自宅供養と言われている方法)
大まかにこの2つに分けられます。
洗練されたおしゃれなデザインで、リビングに置いたり身に付けても、自然と馴染むものが多く発売されています。
手元供養の中でも一般的な”ミニ骨壷”
ミニ骨壺は最も一般的な手元供養といえるでしょう。デザインや素材のバリエーションも豊富で、故人のイメージや仏壇の雰囲気に合わせて選べます。遺骨だけではなく遺灰や遺髪、ペットの毛などを納めることもできます。
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手元供養セット
近年、特に都心部を中心に核家族化が進むと同時に、居住形態が戸建てからマンション・アパートへ移行。住まいの空間はコンパクトな傾向にあります。ご自宅での供養は、かつて仏壇が一般的でありましたが、仏壇を置くスペースがないというお宅も増えたのではないでしょうか?
手元供養セットは、仏壇は置かないけれど、故人を想うスペースや祈りの場所が欲しい、という方にも人気のセットです。ミニ骨壷が一式となっているタイプや、ステージ型で位牌などを自由に置くことができるタイプも。
遺骨ペンダント- どんなときも肌身離さず~
手元供養を行って、故人とより身近にいたい―その選択肢のひとつとして、ペンダントやネックレスなど納骨できるアクセサリーを選ばれるケースが多くあります。
一見するとごく普通のアクセサリーで、日常で使えるものが多く作られています。商品には納骨キットがついているので、自らの手で簡単に分骨できる商品も年々増えています。
ご自身で納骨ができるインナーポケット機能付き
まだ大切な人と離れがたい、そばにいて欲しい。そんな方にとって、手元供養品の中でも、遺骨ジュエリーは、お守りがわりのように肌身離さずもてるアイテムとして大変人気の高い種類です。ペンダントのほか、リングやブレスレットなどにすることもできます。ファッションに合わせて、お好みのデザインをお選びいただけます。
>>遺骨ペンダント・リング・ブレスレット 商品一覧から絞り込む
手元供養は良くない?メリット、デメリット
手元供養には、以下のようなメリットがあります。
・故人を身近に感じられる
・いつでも故人に手を合わせられる
・お墓参りに行く時間や費用がかからない
・自分の思い通りの供養ができる
・宗教や宗派に左右されない
一方で、手元供養には以下のようなデメリットもあります。
・遺骨の保管場所を確保する必要がある
・周囲の理解を得られない場合がある
・供養の方法がわからない
・将来の負担になる
・手元供養の種類
広い意味での手元供養として、あげられる商品・手段は以下になります。
・遺骨ペンダント
・ミニ骨壺
・手元供養を収める為の仏壇
・樹木葬(お墓を持たない前提で)
・散骨(同じくお墓を持たない前提で)
手元供養は宗教的な仏壇やお墓を持たれるときのような明確なルールがないため、仏壇やお墓の代替手段としてお考えになる方も中にはいらっしゃいます。
しかし、ご遺骨を扱う品ですから、お使いになる方のお気持ちだけではなく周りの方への説明やご配慮もわすれないようにしたいですね。
>>関連記事 遺骨ペンダントは良くないもの?縁起が悪い!?それホント?
残った遺骨はどうするの?
手元供養においては、遺骨・遺灰の一部を小さな骨壺やアクセサリーに入れ、残った遺骨・遺灰は別の方法で供養することが一般的です。ここでは、残りの遺骨をどのように供養すべきかを具体的にご説明します。
手元供養商品に入る遺骨・遺灰は少量
遺骨ペンダント・リングなどソウルジュエリーに入る遺骨・遺灰は、商品によって異なりますが、おおよそごま粒一粒程度です。
ミニ骨壺の場合、米粒一粒程度から数かけら程度となります。他にも比較的多めの量が入るオブジェ・アクセサリー・ミニ骨壺商品もございます。手元供養商品の特性上、遺骨・遺灰を自宅で供養するため、またはいつでも身に着けて持ち歩けるようにするため、手元に置きやすい小さな容器が主流となっています。そのため、容器に入らなかった遺骨・遺灰をどのように供養するか考える必要があります。
手元供養で残った遺骨・遺灰の供養例
①お墓に埋葬する
ほとんどの方がお墓に埋葬しています。外出時などに万一なくされた場合でも、遺骨はお墓に納められているので安心です。
②散骨
細かくパウダー状にした遺骨を海や山にまいて供養する方法です。
自治体や地域によっては、散骨を禁止しているところもあるため、事前に調査が必要です。
また、法律では「遺骨を墓地以外の区域に埋葬してはいけない」と定められているため、遺骨の状態で墓地以外の場所に埋めてしまうと違法となります。散骨したパウダー状にされていない遺骨に自然と土がかかってしまった場合も、埋葬と見做されてしまう場合もあります。
③樹木葬・永代供養墓
樹木の周囲に埋葬する「樹木葬」や、霊園・寺院が管理して永代に亘り供養をしてもらえる「永代供養墓」で残った遺骨を供養する方法がございます。他の遺骨と一緒に供養される合祀型、区画が区切られて遺骨ごとに埋葬されている個別型など、様々な形式があるので、事前に調べておきましょう。
手元供養品購入を決める前に。必須チェック項目
ご購入前の必須チェック項目をまとめると以下になります。
・家族の意見
・遺骨の保管場所
・供養の方法
・残った遺骨について
・費用
手元供養は、従来の供養方法とは異なる新しい選択肢です。良い点、そうではない点を理解した上で、自分にとって最適な供養方法をおえらびください。
繰り返しになりますが、手元供養を始める時に必要なのは、お使いになるあなたのお気持ちです。
故人を偲ぶための大切な方法である手元供養。自分に合った方法を見つけて、故人との絆を深め、より良い人生を共に歩んでいきましょう。
手元供養で悲しみを和らげる
大切な人を失うと、深い悲しみや苦しみ、寂しさなどさまざまな感情を抱えることになります。喪失感に苛まれる人も少なくはありません。
愛する人の肉体を二度と抱きしめられないのは大変つらいことですが、手元供養して大切な人のお骨を身近に置いておくことが、きっと心の安らぎとなってくれるでしょう。
お骨を納めた小さな骨壺やアクセサリーは、あなたと愛する人をつなぎ、そして支えてくれるためのものです。
二度と会えない故人でも、決して心が離れてしまうわけではありません。どんなときにでもあなたの心に宿った大切な人の存在が消えてしまうことはないのです。手元供養をすることで、大切な人はいつまでも心の中で生き続けます。
実際に購入した人の声
ここで、手元供養商品を購入した方のレビュー(口コミ)をご紹介します。
”10年前に自分のものを購入しお守りとして使ってます。今回はプレゼントしました。心の支えになります。(50代女性)”
ご購入商品:クレッセント シルバー
”母の遺骨をそばに置きたく購入しました。とても素敵で満足です。とても素敵な骨壷です。(40代女性)”
ご購入商品:フルール ミニ骨壺 サクラピンク
“蓋もきちっとしまって丁寧に出来ています。和のモダンな手元供養の仏壇にも見事にマッチして、これを選んで良かった。このブルーオニオン、洋のものを好む亡母はきっと気に入ってくれるでしょう。”(50代女性)
ご購入商品:ブルーオニオン トラディショナル
“木目がとても上品で仏壇に置いても全く違和感ありません。母の写真と遺灰両方見えるのがいつも見守られているようで安心感があります。購入して本当に良かったと思っております。(40代男性)”
自分のスタイルに合わせた手元供養
現在、さまざまな使用者に合わせて手元供養商品の種類も増えてきています。どのような商品があるのかをここでは紹介します。
シンプルなミニ骨壺
ミニ骨壺は、手元供養で使用される最もスタンダードな商品といえるでしょう。蓋を開ければ誰でも簡単にお骨を納められます。転倒を防ぐために少し重めに作られているものが多いようです。陶器や真鍮、純金などさまざまな素材が使われているので、お好みのものを選べます。
女性に人気の遺骨ペンダント
遺骨を納められるアクセサリーにはリングやブレスレットもありますが、最も人気が高いのはペンダントです。
チャーム部分に少量のお骨を納められるので、大切な人を肌で感じられるでしょう。スタンダードなデザインのものが多いので、普段使いしやすく、素材もプラチナやゴールド、シルバーまでさまざまです。
携帯できるミニ骨壺
ミニ骨壷といえばご自宅で飾るという選択肢だけでなく、携帯型タイプで一緒にお出かけする、という方法もあります。携帯型タイプの多くはポーチや巾着が付属しているので、ジュエリーを身に付ける習慣がないという方でも、気軽に持ち運ぶことが可能です。
お出かけやご旅行など、大切な瞬間をともに出来ることから、大変人気の高いジャンルです。
自宅にも気軽に飾れるミニ骨壷・写真立て一体型
手元供養の際に、皆さんが合わせて飾るものといえば、大切な方のお写真。
メモリアルフォトスタンドシリーズは、写真立ての本体内部にミニ骨壷が納められるので、お部屋の中でも自然に飾って置けるタイプとして選ばれています。
大切な人を傍に感じる、こころのステージ
シンプルに、さりげなく。今の暮らしに合わせたスタイルで作られたソウルステージは、きっと、大切な人への想いをつなぎ続けるはず。
まとめ
手元供養には故人を近くに感じられる、いつでも偲ぶことができるなど魅力的な点がいくつかあります。気持ちの整理がつかずに、納骨を悩んでいる人は手元供養を考えてみてはいかがでしょうか。手元供養品の種類も年々豊富に増えているので、ぜひ参考にしてみてください。
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